お釈迦様が生まれたのは、約2500年前。
それから現在まで、たくさんの人が仏教を学び、さとりを開こうと努力し、それを文章に残してくださいました。いろんな方が、それぞれの解釈で経典や文章を書かれてますから、ものすごい数の経典・文章があります。そのすべてが、ありがたいお話なんだろうと思いますし、村山先生も、いろんな経典の解説をしてくださいました。
本当は、村山先生の解説を多くの人に知っていただきたいと思いますが、公の場にそのまま書いてしまうわけにはいきません。なので、村山先生の解説を引用しながら、私の感想を書いていこうと思います。
前にも書きましたが、私が師匠の仏教塾に通ったのは、ほんの1年ほど。あとは先生がDVDでお話されているのを見ただけ。その少ない中で、最も私が「なるほどー!」と思ったお話を書こうと思います。
それは曹洞宗の開祖、道元禅師の「正法眼蔵」という仏教思想書の中の、「仏性の巻」です。
この「正法眼蔵」、難しいので有名なんですよ。全部で87巻あるのですが、その中でも最も難解なのが「仏性の巻」と言われています。それを私が書こうとしている・・・。めちゃくちゃ緊張します。手が震える思いですが、えーい、書いてしまえー!
道元禅師は鎌倉時代の人です。1200年にお生まれになりました。お釈迦様の教えが始まった頃から1000年以上経って生まれた、ということになります。この1000年以上の間に仏教も進化を遂げ、様々な素晴らしい教えが出ました。が、そこを全部すっ飛ばして、いきなり道元禅師の話にいきます。
まず、ユング、という人のことは、みなさんご存知だと思います。19世紀最大の天才と言われる心理学者ですね。
仏教と何の関係があるのかって?
実は、このユング心理学と道元禅師の仏性論は、同じことを述べているのだそうです。
続く!